小学校入学前(幼児)の勉強方法はドラゴン桜を参考にしてみた

ドラゴン桜は東京大学を目指す高校生の受験漫画として有名ですが、実は小学校入学前(幼児)の勉強方法を具体的に解説してる漫画です。

私たちなりに参考にできる箇所をピックアップしたので、小学校入学前の勉強方法が気になるパパママの一助になれば幸いです。

目次

このブログのターゲット

  • ドラゴン桜が幼児教育の参考なるか気になるパパママ
  • 小学校入学前に何を勉強すべきか気になるパパママ
  • 小学校入学前どこまで勉強させるか気になるパパママ

私たちについて

  • 5歳(年中)の女の子を持つ夫婦
  • 東京下町在住
  • 勉強は全て自宅でプリント(ドリル)

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最初に結論

はじめに結論を書くと、「モンテッソーリ教育・レッジョ・エミリア教育を知り尽くしたオックスフォード児童発達学博士が語る自分でできる子に育つほめ方叱り方」と重なる部分が多かったことです。

ただし、ドラゴン桜の方が幼児時代はどんなことを勉強させておくべきか、具体的に記載されてるので、やるべきことがイメージしやすかったです。

小学校前にどんな勉強をさせておくべきか気になってるパパママにはお勧めできますし、そのまま中学受験にも応用できる内容なので、長く重宝できる漫画だと思います。

気になる方はぜひ購入して見てみてください。

朝は数学が良い

朝は数学など思考力を必要とする問題を解くのに適しているので、起床後はすぐに数学が良いと言われてます。

夜は暗記が良い

暗記は朝と思ってましたが、夜の方が良いとのこと。(具体的には英単語、英熟語、古文単語、漢文文法など)

理由は夜の睡眠中にその日のことが短期記憶から長期記憶に変わるためらしいです。

夜暗記をする際の勉強方法

勉強方法は15分ごとに違うものを記憶したほうがよい。

例)
英単語(15分)

古文単語(15分)

英単語(15分)

数学とはゲーム、数学とはスポーツ

数学は頭でなく体で覚えさせる。

ドラゴン桜の場合は卓球をやるしぐさで、反射的に問題を打ち返します。

すると、処理能力とスピードが身につき、問題を瞬間的に、自動的に、機械的に遊び感覚で解くことができます。

娘の場合

卓球をやるしぐさでなくともよいですが、山手線ゲームのリズムで掛け算(九九)や割り算を親子で楽しもうと思います。

教科書に書いてる内容を覚える最も有効な手段

ノートを汚して教科書を汚すなという鉄則です。

教科書や参考書が線や書き込みで汚れるとそこを覚えた気になってしまいます。

では中身を覚えたい場合はどうすれば良いか。

それはノートに要点を書き写すこと。

人間の体の構造上、脳と手は連動しているので、書くことによって手を動かすと脳もより一層活発に働きます。

だから視覚に頼って記憶するよりも、書くことで記憶したほうが何十倍もの効果が発揮します。

覚えた知識を忘れさせない方法

知識を忘れるパターン

前日に勉強した内容を次の日のテストでは忘れてしまうと、自分は頭が悪いと思い込んでしまいます。

そこで次こそは忘れないように深く刻み込もうとして強引に詰め込もうとしますが、やっぱりテストでは忘れてしまうパターンが多いです。

なぜ覚えたことを忘れるか

なぜなら、人間の脳は穴の開いた容器のように水(知識)が漏れるようになっているかです。

つまり人間は忘れる当たり前のことで、生存のため必要なもの以外は忘れるようにできているからです。

覚えた知識を忘れない方法

頭が柔らかければ柔らかいほど、たくさんの知識を頭の中に蓄えることができるので、柔らかくするには余計なプレッシャーをかけず焦らないことが大事です。

そして頭を柔らかくするための絶対条件は基礎の反復

何度も繰り返して基礎力がつけば想像力も増して応用力もつきます。

すると穴の開いた容器がちょっとずつ塞がれ、忘れにくい脳になっていきます

思考力を身につける方法

子どもの疑問を鋭いとよく言うが、実は子どもの思考は全く鋭くないです。

大人は自身の知識と情報をベースに物事を考えるが、子どもは情報がないので白紙状態です。

だから子どもが最初にするのが情報の吸収で、疑問は思いつきで口にするにすぎません。

疑問を発しても自分の考えがあるわけではなく、子どもは情報を無批判に吸収してしまいます。(子どもは自分で考えるのが苦手で思考も鋭くない)

ここで親がしっかりと手助けするかどうかが分岐点で、助けてやると子どもの思考力は自然と身に付きます。

思考力を身につける方法

キーワードは「なぜ」で、親子の会話に常に「なぜ」があるようにすると良いです。

通常の親子の会話(思考力が身につかないパターン)

通常、親との会話の中で命令調が多くなります。

「〜してはいけません」

「〜しなさい」

これでは子どもの思考は遮断され先には進まない。

思考力が身につく会話

思考力が身に付く会話は「なぜ」という疑問で思考に連続性を持たせるようにする良いです。

×「食事を全部食べなさい」

○「なぜ食事を残してはダメと言うと思う?」

と問いかけ、子どもが答えたらまた問いかけます。

「お米を作った人は残されたと思うとどんな気持ちになるかな?」

そうした会話でも深くじっくり考えるクセをつけられ好奇心も刺激されます。

このように「なぜ」を基点として思考を連続して発展させることで利発で感性の磨かれた子どもが育っていきます。

算数の基礎的な計算力を高めるゲームとは

トランプを使った足し算ゲームは基礎的な計算力を高めるためにもっと良いと言われてます。

トランプ足し算のルール

まず、トランプは全部で52枚で全部を足すと364になります。

ゲームのルールは、お互いそれぞれトランプを1セット(52枚)持って、自分のトランプに書いてある数字を足算していきます。

足し算の答えはしっかり声に出すこと。

最初に5が出て、次に4がでたら9と叫ぶ。次に12が出たら21と言い、全部を足すと364になります。

その時間の早さを相手と競います。

早く計算ができた人が勝ち、途中で計算間違いをして合計が364にならいと負けがゲームルールです。

トランプ足し算のメリット

このゲームのメリットは机に座らなくもよいということ。

就学前の幼稚園児や小学校低学年の子どもを机に向かわせるのは難しく、プリントだといかにも勉強という感じでやる気がおきません。

それに比べトランプだと何処でも手軽にでき、しかもトランプなのでゲーム感覚で勉強できます。

子どもなら勉強と思わず夢中になるでしょう。

親子で楽しくするのがよい

親子でゲームするとよいコミュニケーションが生まれます。

初めは大人の方が早いと思いますが、慣れてくると子どもでも十分大人に勝てます。親に勝てると子どもはより夢中になります。

これで早さを鍛えてプリントで難しい計算をやれば計算力は完璧です。

飴(お菓子)と鞭(勉強)は努力しない人間になる理由

子どものやる気を出すために玩具やお金など報酬を用意しては絶対にNGです。

なぜなら、子どもが報酬のためにのみ努力するようになってしまうからです。

報酬がなくても知識を得る喜び、達成する喜びを自分で味わえるようにならなくてはいけません。

そのための重要なキーワードが「自分」という言葉になる。

子どもの会話に「自分」と言う言葉を挟んで自立を促します。

「自分で調べてみよう」

「自分で完成させてみよう」

と言う感じで他人に促されなくても努力する人間が一番成長します。

子どもが悩みを相談してきた時の良い対応方法

子どもが悩みを相談していたら、大事なのは会話を切らずに続けること。

話をしている人は、自分が言ったのと同じことを少し違った言い方で繰り返されると、行ったことが理解されたと思って話がしやすくなります。

そうすることで心の扉が開けば自然と言葉は出てきます。

大切なのは相手を信頼し、相手の話をさえぎらずに聞く態度から相手への信頼は始まります。

相手へ自分の信頼が伝わると相手はそれに応えようとし、やる気が出て潜在能力が引出されます。

あとは相手の自立にまかせます。

悪いパターン例

例)習い事にもう行きたくなと相談された時

脅迫型

「習い事を始めたいといったのはお前だぞ!(親)」

相談するんだなかった(子ども)

非難型

「え!今頃になって何言っての?(親)」

だから相談してるんじゃん(子ども)

否定型

「今頃ダメだよ!もう月謝払ったし道具買ってるし(親)」

やっぱり聞いてくれないか(子ども)

ごまかし型

「最近疲れてるから、ちょっと気晴らしにアイスでも買いに行こう(親)」

わかってないなあ(子ども)

命令型

「今さ文句を言わずに行ってこい!(親)」

聞いてよ。。。(子ども)

質問型

「なんで?どうして?理由は?(親)」

なぜっても言われても行きたくないものは行きたくないよ(子ども)

忠告型

「もう一回よく考えて(親)」

だから相談してるんだよ(子ども)

激励型

「そんなこと言わずに頑張れ!(親)」

もっとがんばるの。。。(子ども)

幼児に論理的思考力を強要してはいけない理由

子どもは7歳くらいまで直感的思考段階と呼ばれ、7歳〜11歳くらいにかけて論理的思考が身につき始めます。

具体例

具体例として、同じコップ同じ量の水が入っており、子どもの目の前で別の形をしたコップに移しどちらが多いかと尋ねると、論理的思考段階にいる子どもだけが同じだと答えられます。

逆に直感的思考段階の子どもはこの問いに答えることができません。

幼児に無理やり論理的思考を教えるとどうなるか

まだ直感的思考段階の子どもに論理的思考を教えようとしたら、子どもの脳は混乱し逆に発達が阻害されかねません。

7歳の時に境目があるなら、無理やりそこに引き上げようとするのではなく、親は我慢して待ちましょう。

多少は早めに自力で峠を越えられるよう親が協力できることがあるとしたら、積極的な親子のコミュニケーションです。

小さい子どもの脳は会話による刺激で非常に活発に働きます。

些細なことですが、毎日の積み重ねで成長の差が出てくるでしょう。

ホメることは諸刃の剣

「すごいね!」

「よくがんばったね!」

ホメることは育児において重要ですが、毎回ホメると子どもは敏感に察知しすぐに冷めてしまいます。

そこで重要なのは「承認」「確認」になります。

「承認」は相手の存在を認めること、「確認」は相手のしたいいことを一緒に確かめることです。

そこでポイントになってくるのがホメ方のテクニックになります。

ホメ方のテクニック10カ条

  1. 具体的に褒める
  2. 抽象的に褒める
  3. すぐ褒める
  4. 「これは」と思うことを、いつまでもしみじみ褒める
  5. 理由をつけて褒める
  6. 理由なしで褒める
  7. 褒め言葉のバリエーションを増やす
  8. 感謝の言葉も褒め言葉である
  9. 第三者も褒めていたと伝える
  10. その子の思い入れの大きいことを褒める

子どもが一人で自転車に乗れる魔法の言葉

結論から書くと「成長したね」と言ってあげると、子どもは一人で自転車に乗れるようになります。

子どもが自転車に一人で自転車に乗れない理由

子どもは初めて自転車に乗る時、たいていの親が後ろから支えて押してあげます。

子どもは支えてもらってる間は自転車を漕ぐことができ、その勢いで親がこっそり手を離しても子どもは漕ぎ続けることができますが、後ろで親が支えてないことに気づくとすぐに漕げなくなってしまいます。

もう一度乗ろうとしてもやっぱり親の支えがないと乗れません。

その理由は子どもは自分が一人で乗れたのは偶然だと思ってしまうからです。

魔法の言葉(成長したね!)をどう使えばいいか

では親の支えなしで一人で漕いで走らせるにはどう声かけてあげればよいか。

「成長したね」がキーワードになります。

人は自分だけでは成長を自覚でできず、他人から指摘され初めて実感できます。

だから自転車に一人で乗れるのに不安で親の支えをせがむ子どもには、

「さっき支えがなくても乗れたのね!成長したね!」

と言ってあげると、自分で挑戦する勇気と自信が子どもに生まれます。

「成長」というキーワードはとても便利で効果絶大のホメ言葉です。

勉強記録を手帳に書くメリット

毎日、勉強した内容を手帳に書くことをお勧めします。

理由はこれまで積み重ねた勉強量を自分の目で確認することができるからです。

14巻の「成長したね」にリンクしますが、手帳を見返すことで最初は「6+7」の繰り上がりに苦労したけど、今では4桁の足算を筆算でできるようになってきたという成長を実感させることができます。

勉強したプリントをあえて残す

私たちの場合、5歳(年中)から勉強したプリントは全て残すようにしました。(前は溜まると捨ててました)

理由は難しい計算にチャレンジし悩んでる時に

「前はこれくらいしかできなかったのに、今はこんな難しいプリントにチャレンジしてるんだよ」

「毎日朝勉強してるからこんなにたくさんのプリントを勉強してきてるんだよ」

「毎日頑張ってるから成長してるんだよ!」

と励ますために残してます。

勉強が集中できる方法

椅子に正しく背筋を伸ばして座り、鉛筆を持つ右手のそばに左手をしっかり添えます。

ポイントは両手の指先と視線の位置関係です。

人間が細かい作業を行う時は視線は指先一点に集中します。

視線を安定させ、頭と体の全神経を指先に集中させることで思考力と判断力が高まり、計算ミスなども格段に減ります。

正しい姿勢を保てるよう、普段の勉強から姿勢を正す習慣を身につけておきましょう。

算数が嫌いにならない方法

算数が嫌いになる理由は計算が遅いです。

特に「足す・引く・掛ける・割る」、この4つの計算が遅いとどうしても算数が嫌いになります。

なぜ計算が遅いと算数が嫌いになるか

計算が遅いとなかなか次の問題に進めずに焦りミスが増え、本当は計算ができないだけなのに算数が苦手と思い込んで嫌になります。

逆に計算が早ければ時間と気持ちに余裕がうまれミスが減ります。結果して解ける問題量も増え点数が良くなり、自信がつき算数が好きになります。

だから子どものうちは徹底的に計算力を鍛えて解くスピードを早くさせましょう。

そうすると黙っていても算数は伸びます。

娘の場合

現在のペースでいくと、小学校3年生の計算が年中で終える予定です。

ただし、覚えた知識はすぐに忘れてしまうので、忘れないように基礎の反復をする予定です。

具体的、6歳(年長)では小学校3年生の足し算・引き算・掛け算・割り算を何度も反復練習させたり、トランプゲームで基礎的な計算力を磨こうと思います。

出来る・出来ないの分岐点は0歳〜6歳

大人になって「どうせ私はできない」が口癖の人は親の影響が大きいです。

それは親や周囲の大人たちが「どうせお前なんか」と言われたからだ。

親や周りの大人の何気ない一言、これが子どもの心にはかなり深く突き刺さります。

特に0歳〜6歳の乳幼児の子どもは感受性が鋭く、些細なことも一生にわたり尾を引きます。

その頃が「出来る・出来ない」の分岐点になります。

「やれば出来る!」と何度も繰り返し励まされた子どもは何事にも自信を持って積極的に行動できるようになります。

逆に「どうせお前なんか」と否定的な言葉を浴びされると、「どうせ自分なんか」と自分を過小評価して考えるようになり、努力することを放棄して何事も諦めてしまうので、親御さんは発言には注意しましょう。

読解力を身につける方法(林修さんの場合)

国語は学力の基礎で、文章を読んで理解する読解力は学力を伸ばすのに不可欠です。

ではどうやったら読解力が身につくのか。

それは幼少期にどれだけ本と触れ合ったかによります。

学習能力を高める上で一番大きく影響するのは3歳から5歳にかけての過ごし方です。

この時期に文章をごく自然に読む環境が与えられていたかがどうかが大切です。

林修さんの場合(幼少期の紙芝居)

林修さんの場合、お婆さまの家で過ごす時間が多く、紙芝居の「みにくいアヒルの子」をお爺さまが買い与えてくれました。

はじめはお婆様とお爺様が読んで聞かせてくれましたが、そのうち林修さん自身が読むようになりました。

お婆様お爺様はとても聞き上手でたどたどしく読むのをニコニコしながら毎日聞いてくれました。

同じ物語を繰り返し読むうちに文章を全て暗記し、演技を交えて紙芝居を聞かせるようになりました。

お婆様お爺様はとても喜び、「天才だ!」と褒めてくれ、それが嬉しくて読み方を工夫して見せるようになりました。

そのうちお婆様お爺様は新しい紙芝居を次々買ってきて、それらを誦じるパターンになりました。

この時期のたくさんの物語を口に出して抑揚豊かに読んだことが脳にとってすごくよい刺激になったと思います。

そのおかげで林修さんは読書が楽しくなり習慣となりました。

娘の場合

娘にもたくさんの本を読み聞かせをしてますが、5歳になりハマってるのが2冊あるので紹介します。

とくにウンチやおならなどのお話は大好きでw

好きになる理由は人それぞれですが、熱心に一人で読んでる姿をみると読み聞かせをしてきて良かったなと思います。

まとめ

ドラゴン桜は東大を目指す受験漫画ですが、実は小学校入学前(幼児)の勉強方法を具体的に解説してる漫画です。

算数の勉強方法や国語の勉強方法など、親としては目から鱗。

ぜひ興味のある方は購入してみてはいかがでしょうか。

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