
このブログは父が娘に残したい本を独断と偏見で選び、娘に読んで欲しい箇所と自身の経験を伝えるための投稿です。
将来、あなた(娘)が働くことに迷った際に読んでもらえたら嬉しいです。
このブログを読んでほしいターゲット
- 人間の幸せを具体的に子どもへ教えたいと思う父母
- 子どもが幼いうちに残せるものを探してる父母。
私たちについて
- 3歳の子ども(女の子)を持つ夫婦
- 都内在住
【本の要約】虹色のチョーク
この書籍は“日本でいちばん大切にしたい会社"と呼ばれるチョーク製造会社「日本理化学工業」について書いてます。
会社の特徴して、全社員86名中63名(約7割)が知的障がい者であること、そして50年以上毎年知的障がい者を採用してる事です。
書籍では、知的障がい者を雇った経緯や、現在働く知的障がい者の家族インタビューを交えたバックグラウンドや経営者一族の苦労などを書いてます。
私(パパ)が娘に特に伝えたい箇所
パパがあなたに伝えたい事は、日本理化学工業って知的障がい者をたくさん雇ってるスゴい企業なんだよー!偉いね!ではありません。
この本には人間の幸せ、良い会社の定義、見習うべき経営者とはという重要な事が詰まってます。
人間の究極の幸せとは
1. 人に愛されること
2. 人に褒められること
3. 人の役に立つこと
4. 人から必要とされること
この言葉は日本理化学工業の経営者でもある大山さんが、ある法事に訪れた際に住職に教えてもらった言葉です。
この言葉には続きがあり、人に愛される事以外は全て働く事で得られる事であり、働く場所や人によっては人間は幸せを得られるという内容です。
パパの時代では、ブラック企業、新卒=懲役40年、サザエさん症候群など、とにかく働く事に対してネガティブな言葉が飛ぶ時代でした。
お金のために働く、家族を養うためなど仕方なく働く人が大半で、働く=幸せという人を残念ながらパパは見た事がありませんでした。(パパの周りにいなかったのは類友のせいかも。。。)
この本に出会ってからは小さな事でもまずは人の役に立とう!それを積み重ねて人から必要とされよう!きっと成果が出れば人から褒められるはず!という思いで働きました。
まだ、究極の幸せまで働く事で得た経験はないですが、早いうちに読んでおけばもっとよかったと思う本です。
良い会社の定義
「日本理化学工業に勤めることができて本当に感謝しています」
「日本理化学工業に入れたことは息子にも私にも一番の喜びでした。そして熱中できる仕事に出合えた本人もとても喜んでますし、会長や社長には感謝しかありません。こんな日がずっと続いてほしいと、そう願ってます」
この言葉は日本理化学工業に入社した子どもを持つ親御さんの言葉です。
パパはこのシーンが大好きです。
残念ながらパパも含め人間というのは表面しか見ない生き物です。
名の知れた大学に入り、誰もが憧れる大手企業に勤めれば一般的には親孝行だと言われてます。
中堅大学→中小企業勤務のパパが言えば嫉妬ぽくも聞こえてしまいますが、大手企業だろうと中小企業だろうと、同期内の競争やノルマなど神経をすり減らし、朝電車に乗るのが憂鬱なのがノーマルです。
これが普通と思ってました。
ただ、この本を読み、本当に良い会社ってきっと親に感謝されるくらいの会社なんだろうなと思いました。
きっと障がい者だから働かせてもらえるだけで幸せなんだと君は思うかもしれないけど、障がい者だろうと健常者だろうと働くという観点では一緒です。
もし君が大手一流企業に勤めたとしても、神経すり減らし毎日憂鬱な顔して会社に行ってたらパパは不安で仕方ありません。そんな会社は良い会社とはパパは言えません。
将来働く会社を選ぶときは、できることなら親御さんから感謝される会社を一つの指標にしてみてください。
欲を言えばそんな会社がなかったら、君が作ってみてください。
見習うべき経営者とは
隆久さん(社長)は自らライトバンに駆って営業に飛び回ってる。
短い文章だけど、これを読んだときパパはちょっと恥ずかしくなりました。
あなたは知らないと思いますが、あなたが生まれる前から最近までの10年間、パパは会社員をしながら小さな事業を経営をしてました。数名のスタッフを雇いパパが社長として広報や集客を担当し、得た仕事をスタッフにお願いしてる人材ビジネスです。
会社員の片手間でやっているとはいえ、複数のスタッフを雇い10年間経営していたことはパパの小さな誇りです。
でも先日その事業を譲渡しました。
みんなには
「時間的に限界があり、今後の成長が見込めない」
「もっと子どもとの時間を大切にしたい」
と言ってます。
その理由は嘘ではないのですが、本当の理由は汗をかかなくなったこと、かきたくないと思ってしまったからです。
最初は自分一人で会社帰りや週末に現場で仕事をしてました。
ある程度軌道にのってくると、現場仕事はスタッフに任せ、自分はパソコンの前で仕事をもってくる事を選んでしまいました。
短時間の労働で仕事を持ってきてる俺スゴい、効率的に稼ぐ俺スゴい、会社員をやりながら経営者をしてる俺かっこいいと、いつからか勘違い天狗になっていたのです。
こんな状態ではいつかは事業をダメにする、今まで頑張ってくれたスタッフに申し訳ない、働いてくれるスタッフにも家族がいる、そんなことを思うと、本気でやってくれる人に任せた方が良いと思い事業譲渡しました。
だから、日本理化学工業の社長が80名以上の社員を雇ってるのにかかわらず、自らライトバンに乗って営業してる文章を読んだとき、ちょっと恥ずかしかったんです。
もしもあなたが経営者になったときはパパのようになってほしくない、現場に出て汗をかくことを嫌がらず、誰よりも汗をかいて、誰よりも嫌な仕事を率先してやってください。
この本に書いてあるパパがお勧めしたい箇所をまとめると
- 人間の究極の幸せ
- 本当に良い会社の定義
- 見習うべき社長
以上、社会人や経営者になったら読んでくださいね。